Amehare's quotes
2010/09/14
オノデラユキ オルフェウスの下方へ
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きっかけはある人物が宿泊中のホテルの部屋から突然姿を消し行方不明になったという事件の記事だった。奇妙なのは、その人が突然消えたということ以外にホテルの部屋には何も異常は見当たらなかったこと。部屋の鍵は内側から掛けられていて窓もしまっているし、荷物もそのまま、鍵もその部屋の中に置か...
2010/02/27
バザン「写真画像の存在論」を一言で言えば
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バザンの写真論的な意義は、基本的には「写真画像の存在論」に集約されていると言えるだろう。この短い論考は、写真のメディウム的な特性と写真の受容経験との密接な関係を論じるものであり、その意味で写真の根本的な問題を扱うものである。この論考は実際、直接的・間接的に、現代の多くの写真論の基...
2008/12/14
あるカメラマンの死
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「あんまり、こうマッチョにしないでねっていうか、こう、わかるだろう?マッチョっぽくされちゃうと、どうもさあ・・・・・・」 最初のインタビューを終えた夕暮れどき、南アフリカの写真家、ジョアオ・シルバは少し遠慮がちにそう言った。あまり、おどろおどろしく書いてほしくない、ということ...
2008/12/07
ケビン・カーターさんの告白
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「国連などの食糧配給センタ-から500メ-トル離れたところで一人の少女に出会った。こんな風にうずくまって(真似をして見せる)必死に立ち上がろうとしていた。その光景を見たあと、いったんはその場を離れたが、気になってもう一度引き返した。すると、うずくまった少女の近くにハゲワシがいて、...
2008/11/30
法外の法
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日本では、満場一致の決議さえ、その議決者をも完全に拘束するわけでもないし、国権の最高機関と定められた国会の法律でさえ、百パーセント国民に施行されるわけでもないから、厳守すれば必ず餓死する法律が出来ても、別に誰も異論はとなえない。法律を守った人間はニュースになるが、破った人間はもち...
2008/10/03
哲学者とは
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こう言うと、読者の皆さんは驚かれるかも知れないが、哲学にとって、その結論(つまり思想)に賛成できるか否かは、実はどうでもよいことなのである。重要なことはむしろ、問題をその真髄において共有できるか否か、にある。優れた哲学者とは、すでに知られている問題に、新しい答えを出した人ではない...
2008/05/06
「自由の新たな空間」より
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しかし、経済不安以外に日々のマスーメディアによる情報も、問題を誤認させる危険を帯びているのではないか?自由の上にのしかかっているのは本当に現実の経済危機状況なのだろうか?あるいはむしろ、革新的な潜在力の集団的な受動化、意気喪失、方向感覚喪失、崩壊があり、そこに生じた社会的荒廃の諸...
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